不動産の話

孤独死の特殊清掃や遺品整理で原状回復トラブルが増加するワケ

孤独死って今の高齢化社会の中では割と身近に起きている死に方の一つだと思います。僕は不動産会社に勤めていますが、管理しているマンションで実は孤独死の案件っていうのはちょくちょくあったりします。今回の記事はそんな実体験をもとに書きます。

孤独死の特殊清掃は高額になりやすい!?

孤独死が起きた場合って誰がその処理をすることになるのでしょうか?後述しますが、基本的には相続人や保証人となります。また、こういったケースは人生に何回もないので、いくらくらいかかるのか?っていうのも分かりませんよね。そして家主さんからは 次の募集の為にもいち早い対応を求められ、多くの方がテンパってしまう。というのも分かります。

業者の中にはそんな心理状態を巧みに利用して、相場の倍以上の金額をふっかけてくることもあります。

状態によって金額にかなりの差が出る

今までの経験の中では 単純に孤独死といっても状態にかなりの差があることが分かっています。もちろん、暑さなど季節的な物もあります。夏場なんかは特に臭いから発覚することが多いです。

死後数日~

死後数日は、臭いもなく、ほとんど気づかれる事はありません。数日に一回会っている、急に連絡が取れなくなったなど、親しい人がいれば、この状態で発見ケースが多いと思います。

こういった場合の特殊清掃の金額は知れています。数万程度で終わります。

死後1-2週間

この状態でも発見できるほどの臭いは出ていません。死体なので腐敗は進んでいます。虫が発生していたり、腐敗による体液がでていてもおかしくありませんが、室外に被害を及ぼすほどのものではないと思われます。

体液が室内に付着していれば、特殊清掃と内装もしなければなりません。ワンルームであっても 10-20万程度の出費を覚悟しておきしょう。

死後1ヵ月

死体は腐乱しており、かなりの異臭が出ていてもおかしくありません。この時期くらいになると虫が大量に発生しているかと思います。体液も出ているので原状回復するという意味ではかなりの労力を要します。臭いや虫は室内に留まらず、玄関の外でも臭ってくるようになります。マンションであれば、下階や隣の部屋などに虫の被害が出て、明らかに異常な状態であるという事が分かると思われます。

壁紙やフローリングだけでなく、さらにその奥のボードなどにも臭いが付いている事がほとんどなので、通常の張替えなどでは対応が難しくなる訳です。

ここまでくると総額 50万以上の費用がかかってもおかしくありません。臭いを取る、ボードを張り替える、他の部屋への慰謝料、空室の補填など 色々な所でお金がかかってきてしまいます。

特殊清掃で一番トラブルになるケース

実は特殊清掃はトラブル事例が非常に多いです。誰しも経験しない、考えもしなかった事なので、もれなくトラブル化します。

安く済ませたい 保証人や相続人
高額の請求をして なるべく手間を減らしたい 業者
出来る限り 室内を綺麗にして欲しい 大家

3者が全く別の方向性で話をする事になります。

特に多いのが

安く済ませたい保証人が 業者に頼んでみたものの、完成したのが 家主の納得いくものではなかった。というケースです。むしろほぼこれです。

こうなると、費用はどんどん追加となり、高額になっていきます。

なので、事前の業者選びには最新の注意が必要になる訳ですね。

失敗しない業者選びとは?

これまでの経験上、失敗しない業者選びというのはまず 相見積もりをしっかりとる事です。一社だけではなく数社で見積もりをとります。

こういったサイトを使えば 簡単に相見積もりを取ることが可能です。

現地を確認し見積もりは立ち会う

これが最重要かもしれません。現場を業者と一緒にちゃんと自分で見る事です。業者だけが見ると余分な所まで 費用を請求されかねません。もちろん、大家さんも含め3者で どこまで現状回復が出来れば OKが出るのか?というのをしっかり確認してください。 最初にこれをしないと、後々100%といっていいほどトラブルになります。

ちなみに言うと、個人的にはこちらの会社からの依頼は丁寧でクレームも少ないように思います↓

孤独死の後処理は誰がする?

では、孤独死の後の室内の処理は誰がするのでしょうか?今回の記事では賃貸の話なので、借主が死んだ場合の話ですよね。家主さんも収益という意味では次の募集を開始しなければ、なりません。この状態での原状回復の責任がある人は誰なのでしょうか?

死体の処理は警察の仕事?

孤独死の状態の死体の処理ってはほとんどのケースで警察がしてくれます。というか持って行ってくれます。

もちろん、まだ息がある!!っていう状態の場合は救急車になりますが、発見時にそんなケースはまずありません。警察が来て、現場検証をして事件性がないか?というのを確認します。その後、検死解剖をする為に死体は引き上げるのです。

相続人は放棄できる?

家を借りている権利というのは実は相続されます。なので、知らない間に相続が行われていた。というケースがあってもおかしくないのです。

自分のお父さんが死んで、借りてる権利を相続すれば、室内の原状回復については当然、相続人の責任となります。

相続放棄をする事は可能です。相続の事実をしって3か月以内に手続きをすれば相続放棄は完了。この場合は原状回復をする義務をおいません。

保証人は放棄できる?

自分を親が家を借りている場合に子供が保証人となっていたりするケースはあります。もちろん、子供というだけでなく、知り合いの保証人であっても同じなのですが、保証人に関して言うと原状回復の義務から逃れる事はできません

ここを逃げられてしまうと、なんのための原状回復義務なのかわからなくなってしまいます。なので高齢者の契約の場合は強く連帯保証人を求められる事が多い訳です。

保証会社に入ってる場合は?

昨今の賃貸契約では保証会社に入るケースが多くなっていますが、保証会社の保証内容によっては死亡時の原状回復費用を補償してくれる所もあります。これは家主さん側の保証なので

保証人がいなかった、もしくは保証人や相続人がいるけど支払いに応じて貰えなかった。という場合には保証会社が支払いをしてくれます。もちろん、保証会社は義務のある所に請求を始めるので 保証人がついていれば、逃げれる訳ではありません。※保証会社の保証内容によります。

火災保険に入ってる場合はお金がでる場合も

賃貸の少額短期保険の中にも 死亡時の保証をしてくれるものがあります。

親族が孤独死を防ぐためにできる事

実は家主さんや不動産会社も なんの連絡もなければ、入居者と1年以上連絡を取らないという事はザラにあります。なので、孤独死をいち早く発見する。というのは困難になります。そして、よほどの確信がない限り、勝手に鍵を開けて部屋に入るという事はしませんし、出来ません。最終は警察と立ち合いの元で部屋を空ける事になりまうs。

家賃滞納がシグナルになるケースが多い

管理会社や家主さん側が孤独死を発見する第一段階としては家賃滞納です。世の中の9割以上の方は家賃を毎月決まった日にちに入れます。これが少し遅れると「あれ、おかしいな」となる訳です。1ヵ月に1回の話なので、「前回の家賃支払い後すぐになくなった。」となると孤独死後 1ヵ月以上放置されていた。という状態になってしまいます。こうなると、かなりの高額請求になってしまう訳です。

家賃滞納の場合はすぐに連絡を貰うようにする

家賃滞納があった場合は すぐに連絡を貰うようにしましょう。あらかじめ家主さんや管理会社に通達をしておけば保証人でなくても連絡を貰う事は可能です。

本人と連絡を取れるようにする

やはり、一番効果が高いのはこれです。定期的に本人と連絡を取り生存確認をしましょう。特に保証人になる場合は費用が高額になりすぎない為にも早めに手を打つことが重要です。

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